日別アーカイブ: 2013年6月7日

失敗について

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為末大さんの新しい本「負けを生かす技術」が出版されたので読んだ。
アスリートでここまで思慮深い方はあまりいない。
ボキャブラリーがとにかく豊富。
スポーツをしている時の心境や感覚を言葉に表現するのは難しい。
こんなにわかりやすく言語化できる人はいないのでは。
ラグビーの平尾さんもすごいが、為末さんは非常にわかりやすい。

本というのはやはりいい。
イマジネーションがどんどん広がる。
自分の感情や思いを言語化するのは難しい作業である。
本を読んで咀嚼して、自分の心に問いかける。
しっくりする言葉に出会うと感動する。
「あの時の感情はまさにこれじゃないか!!」
というような感じ。

「失敗」に関する本を最近読んでいる。
失敗を恐れて挑戦しない人が増えている。
失敗を怖がってに何もしないでいることに恐れを抱いた方がいい。
本田宗一郎もそんなこと言ってたな。

「失敗」「負け」とはそもそも何なのか。
「成功」「勝ち」を定義付けすれば済むことである。
でも、人生における成功や失敗というのは非常に曖昧なものだ。

学校を出て就職する。
その会社で何年も働いた。
その当時はイケイケどんどん。
会社も給料も右肩上がり。
でも、世の中が変化し、その会社は衰退していく。
転職・・・リストラ。

果たしてこの就職は失敗だったのか。

そんなことは決められない。
その後の人生だってどう転ぶかわからない。
その会社で培ったものは決して無駄ではなかったはずだし、その会社に属していたからこそ学べたこともあったはず。
そのベースがあったおかげで、次の会社で本当に大切なものに出会えるかもしれない。

人生は人それぞれの気持ちの持ちようでどうにでも解釈できるもの。

スポーツをずっとやってきたから、負けず嫌いだ。
記憶をたどってみる。
勝った時の喜びが強く残っている。
だけど、よーく考えてみると、そのプロセスの中では負けばかりだった。
日本一になったって、より上のカテゴリーに行けばこてんぱんに負けた。
勝って終わった人なんて少ないのではないか。
世界一にならない限り、みんな負けている。
ほとんどの人は負けの方が多い。

その勝負に負けたことが自分の人生において「失敗」「負け」であるのか。

そんなことはない。
その時点では転んだかもしれないが、立ち上がったじゃないか。
転んだからこそ、頑張れたじゃないか。

こうやって思考をプラスに変換できるようになった。
気持ちの持ち方次第で世の中は広がっていくように思う。