日別アーカイブ: 2020年1月18日

Jan. 18

いま、スポーツ界では道具の進化が飛躍的に進んで多くの議論を呼んでいる。

最近ではナイキの厚底シューズが記録を飛躍的に上げるのではないかと公式試合での使用について検証がなされているようだ。

記憶に新しいところでは競泳の水着「レーザーレーサー」は浮力を上げる点で禁止になった。

これからどうなっていくのだろう。

テクノロジーの進歩は目覚ましく、パラリンピックの記録がオリンピックのそれを上回る日も近い気がするのです。

ラグビーだってそれなりに恩恵を受けてきた。

わたくしが学生の頃はボールは革だった。

雨の日は特に滑りやすく、ハンドリングミスが多発するものだから、キックの応酬になる展開が当たり前であった。イギリスは雨が多いので、その当時はキック主体のゲームだった。

今は滑りにくい加工が施された樹脂でできている。キックをしても遠くに飛ぶ。

もともとランニングラグビーを志向していた南半球のチームが力を発揮したのは、この影響もあったと思う。キックばかりだったイギリスのラグビーは現在はよりエキサイティングなランニングラグビーに移行してきた。

ユニフォームもかなり変化している。

かつてはラガーシャツといえば、ヘビーウェイトのコットン。

使えば使うほど色が褪せて穴が開いたりして、それがカッコよさの象徴だったこともある。

カッコイイかは別として、20年以上も前のジャージをいまだに着ています。

今はそもそも素材がナイロンやポリエステル生地になり、相手からつかまれにくくなった。

ポジションごとにも部位によって厚手になっていたり、縫製が違っていたりと細部にわたって最先端の服飾技術が採用されている。もう、ボディースーツ状態です。

 

人間は技術の進歩を止められない。

規制をしても誰かが必ず手を付ける。

未開の地に行ってみたいという欲求は誰にも止めることはできない。

そういうことだと思います。

 

道具だけでなく、遺伝子レベルのドーピングも起こると思うので、これからそう遠くない未来でスポーツの在り方が問われるだろうと思う。

ワニは水中で長時間呼吸もせずに潜っていられる。

これは酸素をたくさん供給できるヘモグロビンを持っているからである。

人間にも同じような遺伝子を持っている人がいるらしい。

そういう人は当然ながら長距離走や遠泳に向いている。

生まれつきそのような遺伝子を持った人を競技から排除できるのか。

貧血の治療をしたらそのような体になった人の場合はどうするのか。

競技力向上のために遺伝子組み換えをした人はどうするのか。

もう、わけが分からなくなってきそうです。

考えたくはないけれど。

義足を付けたほうが早く走れたら、脚を切ってまで装着する人だって出てくるかもしれない。

線引きが難しいのでオリンピックはなくならないにしても、たくさんのカテゴリーができるかもしれない。

個別の競技だけでなく、大会そのものの在り方が転換するかもしれない。

都市開催から国開催へ。

国対抗という概念もなくなる可能性が。

そういう意味では今回のラグビーワールドカップは多くの日本人の既成概念に一石を投じた部分があるのではないか。

いろんな場所で開催したので国全体が盛り上がった。

国を代表するのは単一民族でなくてもよいのではないか。

そういうことを考える機会が増えたことはとても良かったと思う。

 

この数年の間に様々な議論が展開され、我々の身近なところでも大きな変化が起こってくるような気がしている。

たかがスポーツなのですが、人間の欲の結果はどこまで行ってしまうのだろう。