ロボット革命

日曜日にNHKスペシャルを観た。
キヤノンがレンズ研削から組み立てまでを全自動化すると発表してから、何か月が経っただろう。
レンズはまだ難しいだろうと思っていたが、この番組を見て「ここまで来てしまったか・・・」と脅威に感じた。
キヤノンの言っていることが現実味を帯びてくる。
会社経営にとって固定費と利益のバランスは命題。
製造業にとって人件費はいつも頭を悩ます問題である。
機械にできることは機械にやらせる。そうやって品質を安定させ、経費を削減してきた。
ロボットの技術がここまで来てしまうと、人の生き方が大きく変わらざるを得ない。

機械やパソコン、ロボットを駆使してモノづくりができてしまう。
人件費の安い国に行って作ってしまう。
小さな製造業であれば、両方ともハードルが高い。
こんな時代には人間のイマジネーションが重要だし、遊び心が必要になると思う。
日本は「欧米に追い付け追い越せ」で”いかに正確に早く品質の安定したモノを作るか”に重点を置かれてきた。そんな時代には平均化した人材が必要だったかもしれない。
みんな同じように考え、同じように行動し、いつもみんな一緒。
気がついてみたら先頭集団を走っていて、自分で考えて針路を選択しなくてはならなくなった。
自分たちがやってきたことは他の発展途上の国に置き換えられていった。
”どうしていいかわからない”。
これが今、日本の置かれた状況。
平均的な発想を持つことが当たり前だったし、何も考えなくても会社に行きさえすれば給料がもらえた。
就職できなくても親が面倒を見てくれる。
今までのやり方が通用しなくなって、政治も産業も人の考えも行き詰っている。

これからは個の時代。個性といっていいかもしれない。
右脳をもっと使って生きていくのがいい。
独自の発想、イマジネーション、遊び心、生きがい、・・・。

危ないこと、汚いこと、きついこと、面倒くさいことは全て機械やロボットがやってくれる。
携帯電話を使い始めたら、何十と記憶していた番号を全て忘れてしまった。
自宅の電話番号さえ「えーっと、何番だっけ」という始末。
ナビのついている車に乗った途端、道を覚えなくなってしまった。
地図で下調べして、交差点名や目印の店を覚えて、当たり前のように一番早い道順を走ったのに。
本来持っている潜在能力を発揮できる場面が減る。
脳が退化していく。
そして人間は馬鹿になっていく。
それにしても、ロボットを作る会社ばかりが儲かってしまうなー・・・・。
こういう会社にレンズを納めるのもいいかもしれない。
いや、そのうちレンズもロボットが作るし、ロボットをロボットが作る時代が来るに違いない。

何かつまらない。
人間はいったい何をしていけばいいのだろう。
もちろん、自分は世の中に流されないで生きていきますけどね。