中村氏のコメントで思うこと

ノーベル物理学賞を受賞した中村氏が裁判で争った日亜化学工業と「共同研究できたら・・・」というコメントを出した。
先日は文化勲章も授けられていて取材を多く受けていることだろう。
そのような中で日亜化学との関係について質問され、このようなコメントが出されたものと想像する。

こじれた関係を修復し、本当に共同研究したいのなら報道関係者を通じて言う必要は無いと思う。
自ら日亜化学の社長に面会に行けばいいのだ。

日亜化学からしたら面喰っているだろう。
あれだけ会社を批判され、発明の対価として和解金を払わされた相手に「復縁してもいい」と言われる。
しかも、ノーベル賞や文化勲章を受賞した後に報道を通じて知るなんて。

中村氏が起こした裁判は、日本における会社と研究者との関係に一石を投じたことは事実である。
ただ、経営者の思いと研究者の思いが違う方向を向いていたということだろう。

対話をすれば理解しあえる部分は大きいが、人間は感情をもった動物。
誤解が誤解を呼び、あらぬ方向に行ってしまうこともある。
それはそれで仕方のないこと。
世の中というのは、そもそも理不尽なものなのだ。
理解してほしくても、理解してもらえないことはある。
どんなに好きな人でも、相手が嫌だと言えばそれまでだ。

結局、人間はひとり。
ひとりの人間も少なからず理解しあえる仲間がいるから、時にはその存在だけで頑張れたりする。