国民栄誉賞

先日、長嶋茂雄氏と松井秀喜氏の国民栄誉賞の授与が行われた。
国民に夢と希望を与えてくれたという意味では非常に喜ばしいこと。
サッカー女子代表や松井氏のように、まだこれからの人生が長い人は大変だ。
軽率な言動や行動には気をつけなくてはならないし、さまざまな社会的な縛りがあることだろう。

松井が受賞したのに、何故、野茂は受賞できないのだろう。
彼が残した功績は非常に大きい。
野球少年たちの大リーグへの道筋を作ったことよりも、アメリカ人の日本人へ対する印象を大きく変えた。
自分たちが勝手に抱いていた外国人コンプレックスも取り払ってくれた。
在米の日本人は皆、肌で感じたことだ。

アメリカに住むとわかることだが、東洋人はバカにされる。
南部や中西部に行けば尚更だ。
4大スポーツ(アメフト、野球、バスケットボール、アイスホッケー)に東洋人はほとんどいない。
誰もが認める活躍をした初めての日本人。
それが野茂だった。
かの地で仕事がしやすくなった日本人が多かったに違いない。
普段のコミュニケーションの場面で必ず野茂が登場し、そこで話しに花が咲く。
「日本人もやるじゃないか。こいつらに機会を与えてみよう」というような雰囲気が広がっているのだ。
仕事以外で自分もラグビーをやっていたので、たくさんチャンスをもらった。
高校の時に「日本人?あー ダメダメ。きっとへぼいよ」というような待遇を受けてきたから、この変化に驚いたものだ。

きっと野茂もドジャースに入団したころは冷遇されただろうし、嫌がらせも受けただろう。
ホームでも完全アウェー。
味方でさえ、好意的ではなかったに違いない。
そんな中、孤独に打ち克ち、活躍する。

野球だけでなくサッカーや他のスポーツのアスリートたちが、今では当たり前のように世界に羽ばたいていく。
彼の功績によるところが大きい。
是非、称えて欲しいと思う。