高校生の大学進学率で都市圏と地方で差が20年で2倍に広がったとのこと。
大学に進学することがそんなに素晴らしいことなのか。
あたかも、大学に行かないことが格差のマイナス要因になっているかのような報道。
大学に行ってやりたい勉強をして人生の糧にしている人はいる。
でも、大学に行かない選択をして、それがダメかというとそうではないでしょう。
逆に行かなかったからこそ、本人にとって素晴らしい人生になっているかもしれない。
大学に行ったからいい人生を送れるかのような一方的な報道の仕方には疑問だ。
また、そのような報道で「そうなのか」と納得するような人が少なからずいることが残念である。
大学に入ったときに、自分の思っていたようなスキルを身につけられないと感じて退学しようとした。
すぐにラグビー部の監督に呼び出された。
「勉強というのは自分でするものであって、学校から与えてもらうものじゃない。」
「君がこの学校で4年間やるべきことは多くの友人をつくることだ。」
そんなふうに諭されたことを思い出す。
結局、思いとどまって4年間でかけがえのない経験をさせてもらった。
ただ、その時に違う道を選択したとしても、それはそれで代え難い人生経験を積んでいたのではないか。
ここにはいないはずだけど、世界のどこかでそれなりに頑張っているんじゃないか。
そんな気がする。
「道は自分で切り開く」
「ひとつの目標にむけて、血と汗と涙を共有した仲間は一生の友である」
「人生におけるネットワークづくり」
そんなふうに解釈している。
だから、誰かに何かしてくれるのを待つことはない。
あの時の友はいつでも助けあえる。
地方にいたから、大学にいけない。やりたいことができない。幸せになれない。格差はあってはならない。
そんな考え、自分にはない。
世界との距離でさえこんなに近くなっているのに。
みんな平等になってしまったら逆に生きる活力が減退するでしょう。
それは社会主義の国が崩壊して実証されているじゃない。
何が自分にとって幸せなのか定義したほうがいい。
誰かの基準で「これが幸せ」「これが不幸せ」
そんなの決めて欲しくないのです。
貧しくたって、幸せはある。
金持ちだって不幸せはある。
ものごと、人にはさまざまな側面があること。
それを認め合うこと。
それが大事だと思う。