時間が経つほどにこみ上げる感情

全国高校ラグビー1回戦。
岡工は長崎北陽台と対戦。
59対12で敗北。
相手は後半に次の試合を見越して控え選手を全員投入させる余裕の展開。
プレーを見ながら「うまいなー」
そんな人ごとのような気持ちで観戦したのだが、2日経ってやるせない気持ちがこみ上げてくる。
今年のチームは自分より大きな子は一人もいないので、全国大会で勝つのは難しいとは思っていた。
だけど、こんなボロ負けするなんて。

ラグビーは格闘技的な要素が多いので、メンタルに大きく左右されるスポーツである。
恐怖心との戦いのなのだ。
心の中では「やるぞ!」と「やられるかもしれない」が半分ずつ共存している。
相手が大きくて、強いと前評判を聞いていればなおさら不安がつのるもの。
「やるぞ!」という気持ちが1パーセントでも勝っていること。
相手にやられてもその気持ちを維持し続けること。
これがないと勝利には近づかないのだ。
「だめだ」と思って負けた時は最悪。
この一種の罪悪感に似た感情は、自分の心から一生離れることがない。
チームが負けたこと以上に、自分が気持ちの上で負けたからだ。

強いチームかどうかは試合に出られない控えの選手たちを見ればわかる。
漂う雰囲気がすべてを物語る。

「なぜ、ラグビーをやるのか」
そんな問いかけに答えられる子が何人いるだろう。
「親がやれと言ったから?」
「就職に有利だと言われたから?」
今の彼らを見ていると、元気のない答えが返ってくる気がしてならない。

ボールを持って走る爽快感。
仲間とひとつの目標に向かう連帯感。
恐怖を乗り越え勝った時の達成感。
「嬉しい」
「楽しい」
「やっていてよかった」
やるからにはそんな気持ちを少なからず持ってほしい。

コーチでもなく、ましてやOBでもない自分。
そんな自分が岡工の子たちとどうやって関わっていけるだろう。