立場による心の変化

経営者という立場になって何が変わったか。
使われる側から使う側へ。
思考回路は180度転換。
自分自身で何が大きな変化だったか。

自分でも驚いたのだが、会社そのものや社員がとても大事に思えるのだ。

巷で経営者が「社員は家族です」なんて言っているのを聞くと、「何をばかなことを言っているんだ・・・。おれは家族だなんて思ってないし・・・」といつも思っていた。
まさか自分がこんな考えになるとは・・・。本人がびっくりである。

会社の進む方向は企業理念に根差す。その理念をベースに社長は具体的な方針を出す。

最近、人生の目的について会社で話す機会が増えている。
経済大津波に備えて社員が結束して立ち向かわなくてはならない。
そんな時、一人でも違う方向を向いていたら・・・・小企業であれば大変なことになる。

会社(仕事)という存在はその人の生活のあくまでも一部だ。
会社があって自分があるのではない。
自分があって会社があるのだ。そして家族や友人やコミュニティーも並列な存在で自分の人生を支えている。

個人の人生の目的、それが会社の方向性とが重なっていないと、本人にとってはただの苦痛だし、会社にとっても迷惑な存在だ。
だから、違う方向を向いている社員と出会ってしまうと、何とかしなくてはと思う。
その人の人生の目的を変えることはできないから、”少しでも居心地のいい他の会社や組織に移ってほしい”となる。
こんな心理は自分がこの立場になって初めて得た感覚だから、社員と理解し合うのは永遠のテーマか。
教祖にでもなれば別だが、それはこちらがご免だ。

多くの社員には個人事業主になってもらって、雇用ではなく取引先として契約するのもいいのではないか。
みんなが経営者として対等な立場で仕事をする。
こんなやり方が当たり前になるときが来るかもしれない。

日本では社員と経営者は対等の関係にない。心理的に主従関係になってしまう。
もう少し本音をぶつけ合える関係になれないか。対等に話し合えないか。

これから世界の舞台で生きていくには、多種多様な考えを認めていかなくてはならない。
そのためにも自分とは一体何なのか、人生の目的は何なのか、言葉で表現できなくてはならない。