人に思いを伝えるのはとても難しい。
一対一でさえ伝わらないのに、人を介していればなおさらのこと。
だから、組織には理念(目的)があり、目標があるのだ。
目的を共有できていれば、手段はどんなものであってもいい。
「こんなやり方もあったか・・・」「なるほど・・・」というのがあると嬉しい。
自由があるから、切磋琢磨できるし、新しい発想が生まれる。
今までは目的なんて考えなくても生きていけた。
目の前に答えがあった。
欧米の進んでいる方向を向いていればよかった。
大企業にならっていればよかった。
上司の言っていることさえやっていればよかった。
仕事というのは上司の指示を正確にこなすことだと思っていた。
時代は変わった。
答えがない。
先が見えない。
自ら答えと思われることを作り(仮説を立て)、数式も立てなくてはならない(検証する)。
急に自由を与えられた人たちは、どうしていいかわからない。
強烈なリーダーに依存していないと不安になる。
誰かの後ろを歩いていれば、責任を取らなくていいし楽だったから。
その慣習から抜けられない。
抜けられない人は津波にさらわれるぞ。
幸か不幸か、たった一人でも大きな組織と渡り合える世の中になった。
大きな組織に属していないと成し得なかったことが、一人や小組織でも可能になった。
となると、個人の判断力、行動力がとても重要になる。
今までナンセンスといわれていたことが、世の中を変えることもありうる。
我々の会社は小組織。
小さな組織だからこそ、やりたいこともできるじゃないか。
チャンス自体が多いのだ。
その分、責任は降りかかるけど、後悔することになる。
やらなかったことに。
やるという選択をしなかったことに。
結果にばかり気を取られるな。
成功の確率の高い道だけを歩くことになる。
それは挑戦とは言えない。
ただ実行しているにすぎない。
一度でも成功すれば、それまでの全ての失敗は意味があったことになる。
面白いことに、挑戦した数の多い人ほど結果を出すことになる。
結果なんて自分では選べないのだから。
もっと、リラックスして考えよう。
失敗の悪いイメージから脱却しよう。
みんなで笑い、時にはみんなで泣いて、「あれはあれでよかった」と
言えたらいいね。
我々は自分の道を選んでいる。