走る哲学

本を読むようになったのは高校に入ってから。
通学中に電車の中で読むのだ。
友達がなかなかできなかったこともあったし、満員電車が嫌で朝早く家を出て、駅からもバスに乗らずに40分歩いて学校へ行く。
ひとりでいる時間が多かったから、本を読むか単語カードをめくっているのが当たり前だった。
あのころは五木寛之や宮本輝、渡辺淳一などを好んで読んでいた。
企業に入ってからは本屋に行ってはビジネス書や新書を物色するようになった。
本の読み方は人それぞれだろう。
一気に速読する人。ゆっくり時間をかけて読む人。
自分の場合は夜寝る前に10ページくらい読む。平行して2冊くらい読みすすめる。
読み終わるのに時間がかかるが、このやり方が自分に一番合っているようだ。
文章の理解するのに時間がかかるので反芻する。
同じ本は3・4回は読むのが常だ。

最近お勧めの本は為末大の「走る哲学」「走りながら考える」。
400mハードラ―だった彼。
彼は走る哲学者だ。
ボキャブラリーが豊富で様々な角度から人の心理を分析している。
とても面白い。
ある考えに対して「本当にそうなのだろうか?」と問いかけるところからスタートしているので、
「なるほど・・・」と何度も思ってしまう。

日本は戦後の高度成長をきっかけに、平均的な発想を持つことに重点が置かれてきた。
国民はそのような教育を押し付けられてきたと言ってもいい。
時代は変わった。
自由な発想が求められる時代。
経済を中心に危機的状況にはあるのだが、日本においてはオタクやマニアの人たちが今後の鍵に違いない。
あるモノに対する深いこだわり、普通の人では考え付かない変な発想。
こういう人たちが新しい文化を創っていく。

多くの人からすると為末さんの本は理屈っぽくて嫌かもしれない。
でも、考え方はみんなそれぞれ違うはず。
こういう本を読んで色々な角度から物事を見たり、自分の深層心理に問いかける機会は大事ではないかと思う。
彼のツイッターも楽しい。
https://twitter.com/daijapan