朝4時。
枯れ枝を踏む音がする。
「泥棒か?」
そんなはずはない。
真っ暗な山の中に泥棒が来るはずがない。
「クマか?」
外をずっと見ていたが現れなかった。
逢いたい。
このもどかしい思い。
君には伝わらないのだろうか。
”挨拶”
簡単なようでできない。
いつだったか「どういうタイミングで挨拶していいかわからない・・・」という社員がいた。
タイミングなんてどうだっていいのだ。
人の心をつかむ声掛けのタイミングというのはあるだろうけど、そんなことは無理。
お客さんが会社を見たいと言う。
工場の様子を見学したいと言う。
こんなにありがたいことは無い。
「あなたに興味があります。お付き合いを前提でもっと知りたい。」
そういうメッセージを発してくれている。
であれば、「どうぞ、ご覧になってください。わたしもお付き合いできたらと思っています。」
となる。
社員の雰囲気、社内の整理整頓にみんな関心がある。
何といっても挨拶だ。
特に飲食店で印象がいいのは、元気のいい挨拶をしてくれる店だ。
お客さんが入ってくれば、気がついた店員が大きな声で「いらっしゃいませ!」と言う。
それに反応して、他の店員だって「いらっしゃいませ!」と言う。
サービス業に従事したことがない人は、こんな当たり前のことができない。
本人はできていると思っているが、できない。
お客さんが「また来店したい」と思うようなサービスを提供しないと、自分たちの売上、しいては生活に直結しているとわかっているからやるのだ。
別な視点からみれば、サービスする側が「お客さんに喜んでもらいたい」「お互いに気持ちよくその時間を過ごしたい」という欲求があるからそうするのだ。
我々はお客さんが遠い。
現場に対してダイレクトに要求が飛んでこない。
その歴史が長かった。
「どうせやるなら気持ちよく!」
まずはここからスタートだ。