障害者を農業に就労させる?

障害者関連の記事が載っていた。
信濃毎日新聞は教育や障害者に関する記事の内容が薄く、読んでいると「この記者は大丈夫か?」と思ってしまう。

県内には300近い障害者の施設がある。
「障害者を農業に就労させよう」
このような動きがあるそうだ。
それ自体は彼らの生活の幅を広げる意味でも可能性を模索する意味でもいい。
ただ、実態と将来性をよーく考えたほうがいい。
農業というのは、障害者にとってハードルが高い。
なぜか。
不安定な要素が多いのだ。
天候に左右される。
長野県の場合、冬にはほとんど何もできない。
植物は同じ種類でもひとつとして同じ生え方をしていない。
だから、経験と判断力を要する。

自宅の近くに農業に取り組んでいる施設がある。
興味があるので、時々様子をみたりする。
障害者の方々はほとんど何もしていない。
座って日向ぼっこ。
支援する職員が作業をしているのだ。

安定した作業・活動ができない。
これは特に知的障害の方にとっては一番難しいことなのだ。
マンツーマンで支援して農作業なんてしてたら、給料なんて出るわけない。
補助金漬けの農業に新たな補助金がつくことになる。
まさかそれを狙っているのでは・・・。

工場での水耕栽培などは彼らにとって理想の農作業である。
一年中安定したルーティンワークであり、環境が安定している。
そこまで考えて事業を進めないと、「農業に就労させよう」なんて”何か裏があるのでは”と思ってしまう。

製造業が衰退する中、彼らの就労の機会は減る一方だ。
施設のほとんどは補助金なしには運営できないから、増えれば増えるほど税金が投入されることになる。
養護学校もとんちんかんな教育に邁進している。
高齢者福祉、障害者福祉、医療など、どれだけ国民の負担が増えていくのか。
支えきれなくなることが目に見えている。
社会の構造を変えないと、自分たちの生活も成り立たなくなるぞ。