面倒なことが大事だよね

最近よく思うことがある。
若い人たちの考える力が低下しているのではないか。
これは若い人たちに限ったことではないのだが、思考停止状態の人が増えているように思う。
これはバーチャルな世界での体験が大きく影響しているのではないだろうか。
映像で見たものと実際の体験と勘違いしてしまう。
利用価値は高いのだけど、有効利用できているのかどうか。
効果的な使い方ができる人とできない人との格差がどんどん広がっていくように思う。
多くの人が評論家になってしまう。

手でものを作ったり、修正する作業というのはやっぱり「実践」が大事なんだよね。

ネットですぐ検索。
どこにいてもすぐにスマホで検索。
答えと思われるものすぐにたどりつける。

ネットのない時代には調べるだけでも大変な努力を要した。
辞書で調べたり、親に聞いたり、先生に聞いたり、友達に聞いたり、子供電話相談室にかけたり・・・。
知っているのに教えてくれない人もいたりして、どうやって教えてもらえるか思案することもあった。
時間がかかるから、より深く考えるし、人とのつながりも増えるし、記憶にも残っていく。
答えにたどりつくまでに直接関わりのないことにまで気を遣う必要があった。
試行錯誤があった。
煩わしいことがたくさんあった。
それを考えると世の中が劇的に改善したのだから喜ばなくてはならない。
自分が大切にしていることに、より時間をかけることができるようになったのだから。
だが、その弊害として深く考えない習慣が身についてしまっていないだろうか。

実体験や行動に結びつける人と頭の中の体験だけで終わらせる人とでは大きな差が生まれるに違いない。

これはある意味チャンスだ。
Now, get a chance!
懐かしっ。
好奇心旺盛で、しかも、擬似体験では物足りなくて自分で動けける人は圧倒的に有利になる。
失敗をたくさんして、それを乗り越えてきた人はこれからは貴重な存在である。
団塊の世代が定年を迎える中、実体験を伴った人はどんどん希少価値がつくではないか。
バーチャルな体験はあくまでも実体験する時の効果的な手段として利用しよう。
理論は大事。
シミュレーションも大事。
だけど、実践した人が一番すごい。

どんどんやろう。
どんどん失敗して、それを乗り越えよう。
希薄になりがちな人間関係にも踏み込んでみよう。
面倒だった手段をあえて使ってみよう。
たまには遠回りもしてみよう。

自動化が進んで、人工知能ができて、我々の生活は楽になっていく。
それを生み出している人たちばかりが賢くなっていく。
利用しているつもりが、利用されていっていないだろうか。
大多数の人は脳が退化していく。
そんなことを考えていると、手作業の仕事というのはとても価値があるものに思えてくる。