unofficial ambassador

週末に米サンディエゴで日本人留学生の乗った車が電柱に衝突し8人が死傷した。
若い命がと思うと残念である。
辰野トレーニングセンターでニュースを見ていた。
オーナーが「谷君はアメリカで羽目を外したりしたの?」と聞く。
羽目をはずすどころか・・・。
「超模範的留学生でしたよ。」と思っております。
当時、英語を勉強するきっかけとなった自分の師事する東後勝明先生がこんなことを言っていた。

「留学生はunofficial ambassadorである」

直訳すると「留学生は非公式な大使である]。
どういうことかというと、日本人がアメリカで悪いことをすれば、現地の人に「日本人は悪い奴らだ・・」となる。
逆にいいことをすれば「日本人はいい人たちだ・・・」となる。
その人が母国を映し出す鏡となるということ。
本来は個人に向けられる問題が、国や国民に向いてしまうのだ。
外国人として暮らす人たちの振る舞いひとつで、その国を判断されてしまう。
それを肝に銘じていたから、勉強もスポーツも頑張りましたがな。
ラッキーなことに日本人がどこにもいなかった。
「日本人なんてヘボいだろ・・・JAPだぜ・・・」という偏見だけが存在し、とても楽だった。
マイナスイメージが先行していたから、ちょっと頑張るだけで「日本人・・・いいね~」となった。

どの国の人も言葉や文化の問題があって、外国で暮らすと母国の人たちだけでコミュニティーを形成する。
中国人街、ブラジル系居住区というようなのが典型例。
どの外国人も大きな差は無いが、日本人は現地人との交流が一番少ないというのが自分の印象だ。
日本人同士での交流ばかりで、現地に溶け込まない。
現地の人たちも「日本人は我々と違って、ちょっとねー・・・」となる。
あくまでも”They”であり”We”どころか”a part of us”のくくりには入っていかないのだ。

だから、今回の事故のニュースを聞いて、「日本人は変わっていないなー」と思った。
さまざまな国の人たちや現地のアメリカ人が含まれていないからだ。
このニュースだけで判断はできないけど。
「日本人が勝手に起こした事故」で現地では処理されてしまうに違いない。
「我々の仲間」として扱われないだろう。

日本という国が世界の規格・基準作りに参画できなかったり、発言力が増していかないのも、本質的な部分で自ら飛び込んでいくという気概が少ないからなのではないか。
じゃあ、やってやろうじゃないか。