June 25

教職から企業へ転職した際に、世の中の仕組みについて学ぶことが多かったことを思い出します。
変化の激しい世の中だからこそ、いまだに日々勉強しているといってもいいでしょう。

昨今のこの厳しい経済状況を目の当たりにして、社員への啓蒙活動の難しさも痛感しています。
「定期昇給というのは過去のもの」というのが世間一般的な考えかと思ったら、そうでもないんですね。

定期昇給というのは条件がそろっていない限り成立しない制度です。
①常に右肩上がりで成長していて、中長期的見通しも立っている
②年功序列の組織体制である
この条件が成立していたのは高度成長期で、多くの人が当たり前と思っているようですが日本特有のもので歴史も浅い。

現在はどうでしょう。
もう、日本という国自体が20年くらい成長できていません。
年功序列も崩れている。
にもかかわらず、多くの人の中に制度だけが刷り込まれている。
ちょっとおかしい状態です。

GDPが伸びていないのですから、公務員の待遇だって高度成長期と同じやり方ではうまくいくはずがありません。
国家予算の半分は国債を発行しないと成り立たないのは当然です。
ですから、GDP連動型にした方がよいと主張しているわけです。
借金して生活を成り立たせているのに、誰も疑問に思わない。
これ、異常事態です。

企業の場合はもっと早く対応しないと存続できません。
先の見通しが不透明ですから、その時に応じて準備していないといけません。
厳しい時もあります。
右肩上がりとは限らない。
昇進したくたってポストは限られている。
そうなると、収支を考えれば「定期的に上がっていく」ということはあり得ないのです。
「誰かが上がれば、誰かが下がる」「上がる人がいれば、下がる人がいる」
そういう経済の仕組みというか収支のことを勉強すれば理解できると思うんですけどね。

みんな個人事業主になってみるのが一番いいんです。
自分の市場価値がそこで試されるんです。
組織に属していれば、上司やトップに不満がつのるもの。
ところが、お客さんをダイレクトに相手にしていたら不平不満なんて言ってられません。
お客さんに文句を言えますか?
言えません。
主張はできても、受け入れて貰えなければ意味がありませんから。

守られた状態では新たな学びが少ない気がします。
こんな話をすると社員は嫌がると思います。
でも、個人事業主になったり、社長になればわたくしと同じことを言うことになる。
教職でいたら、こんなことさえ考えることがなかったでしょう。
ですので、世の中のことをいろいろと勉強できて「なかなかいい人生だな」と思うのです。