Apr. 11

歳をとると涙もろくなるという。
この数年であろうか。
すぐに涙があふれてきてしまう。
どうやってごまかせばいいのか、必死になることもしばしば。

脳科学や心理学では「共感」によるものが大きいらしい。

言葉を発せない子供たちとたくさん接してきた。
「この子はいったい何を考えているのだろう・・」
あらゆる角度からその子にアプローチ。
つぶさに観察。
何かしらの反応があるので、そこから何を考えているのかを仮説をたてる。
その仮説をもとに仮説が正しいかどうかを試す。
相手の心の中に入り込んで、次に起こすであろう行動を読むようになる。
そして実際にその行動が起きたときに、待ってましたとばかりにこちらがカードを切る。
先回りして「こうしたかったんだよね」と手を差し伸べる。
教育現場では不適切な行動を抑制するために「こんなことしちゃダメだよね」ということの方が多いけど。
そんなことを繰り返しているうちに、一段階上の人間関係が構築されていったように思う。
相手が心地よくなっていくようだ。
「私の気持ちを分かっていてくれる」となるから。
サービス業などはこれができるかできないかで差がつくよね。
偉そうなことを書いてしまったけど、うまくいかないことだって多かった。

「この人は何を思い、何を考え、自分との距離感はどうか」などと深く考える癖がついてしまった。
だから、脳科学や心理学ではどのような解釈なのか興味を持つようになった。

一緒に仕事をしていれば、「うまくいっていないな」と思う人には叱咤激励することになる。
いろんな言葉を投げかけながら励ましていると、涙が湧いてきてしまう。
これは自分なりの「共感の型」なのだろう。
それをよくよく考えていみると、実は相手ではなく”自分自身に対する励まし”のように思える。
相手を励ましているのだが、自分自身にも投影・同化させていているのではないか。
「お前も頑張れ」と自分にも言い聞かせているのだ。
それが涙のわけではないかと自己分析している。