Apr. 13

浅田真央選手が引退。
とうとう来る時が来たということでしょう。

女性のアスリート、特に美を判定する競技選手は選手生命が短い。
体の変化が激しく、それに伴って精神的なバランスも崩しやすい。
そういう観点で見れば、浅田選手は「よくここまで頑張った」。
ハグしたい。
容姿とは真逆で超負けず嫌いで男っぽい性格なのだろうと思う。
そうでなければ、トップ争いを10年もつづけられない。

多くの人はスポーツは勝った負けたに終始する。
それはそれでいいのだが。
わたくしは「体を操るアート」であると思っている。
自分自身の競技する姿をビデオで見たことはあるだろうか。
一流と言われるアスリートと比較してみてほしい。
ほんと、残念なくらいに違うものです。
無駄のない滑らかな身のこなしとスピード。
この美しさを芸術と言わずして何というのか。
一流と超一流にも歴然とした差があるのだ。
美を競う競技の場合は顔も体型も整っていなくてはならない。

音楽や美術といった一般的な芸術活動と全く同じであると思う。

子供のころ、フィギュアスケートで日本人選手がトップに立つなんて想像もできなかった。
背が高く、手足も長く、彫りの深い顔の欧米の選手たちとは競うベースが違うと思っていた。
日本人の場合は、スピンが早いとか、ジャンプの回転がという「見てくれ以外のところ」で勝負していた。
それがどうだろう。
いま、世界のトップには日本をはじめ多くのアジア人が堂々と競っている。
競うどころか、彼らを凌駕しているではないか。

「無理だ」「できない」といったたぐいのものはすべて自分の思いこみにすぎない。
我々の思い込みを覆してきた素晴らしいアスリートたち。
彼らは勇気と感動、そして希望を与えてくれる。
浅田選手もその一人と言えるだろう。
ピンポイントで開催される大会では思った結果を得られなかったが、それもそれで彼女の人生。
是非、後に続くであろう若者たちの指導に力を注いでいただきたい。

わたくし自身は一流と言えるほどの素晴らしい力が備わっていなかった。
だから考える。
可能性に挑戦してみる。
そこだけは誰にでも平等に与えられている。
世間の思い込みには疑問を呈してみたいし、新たな価値観を生み出せるような姿勢を持ち続けていたいと思うのです。