Apr. 17

マクドナルドなどファーストフード店の時給を1500円に上げるべきだとデモが各地で起きたそうだ。
デモに参加したり、それに賛成する人たちは何を考えているのだろう。
世の中の原理を理解しているのだろうか。

給料が上がるということは、モノの値段が上がることとイコールである。
モノを作ったり、サービスを提供する側のコストが上がれば、そのコストは享受する側にも反映される。
自分たちが買う側になった時のことまで考えていないのではないか。
そんな単純な仕組みを理解していないとしか思えない。

ファーストフードというのは極端なまでにマニュアル化された仕事場である。
安く、早く提供することが最大の目的だから、素人でもマニュアル通りに動けば何とかなるように工夫されている。
「自分ならでは」とか「自分らしさ」を発揮する領域が非常に少ないのが特徴。
そのような場所では給料が上がりにくい。
だって、誰にでも対応できるようになっているのだから。
日本は社会主義国家ではないので、競争原理が働く。
生産性を上げる、コストを下げることが生き残るために要求されるのだ。
同等なものであれば、より安価なものを選ぶのは当然。
我々は購買側として、普段からそういう選択をしている。
そのような場所を仕事場として選ぶのであれば、その原理が働いていることを覚悟していなくてはならない。
以上のようなことを踏まえて、自分の待遇を今よりも良くしようと思えば選択肢はそんなに多くない。
・より責任の重い難易度の高い業務に就く。そこで結果を出す。
・ごくわずかしかないマニュアルにはない部分で業績に寄与する。
・究極の手さばきを身につけ、仕事をさばく。つまり、生産性を上げる。
さあ、どうします?

そして、大きな問題も出てきた。
世界との距離が近くなって、ネット上では格差を感じなくなっている。
グローバル展開している会社はその国の物価に合わせて価格を設定しなくてはならない。
従業員の待遇も同様。
フラットな世の中になっていくのだから、誰にでもできる仕事というのはそのような国に引っ張られていく。
給与が上がるのではなく、下がる要素の方が大きくなるのだ。

例え最低賃金しかもらえなくても、それなりの生活はできるはずだ。
子供の頃のことを考えると、本当に豊かになったと思う。
じゃあ、心の部分ではどうかというと・・・・。
満たされていない人が多いのでは。
このような世の中になった以上は、心を満たしてくれるなにかが必要であるように思う。
それがお金ならそれを追いかければいい。
そのかわり、自分の値札をわきまえておかないといけない。
自分が思っているほど、世間は評価してくれないものだ。
デモなんかに参加してないで、その時間を自分に投資しましょう。
本を読み、さまざまな人から学び、今よりも高度なスキルを身につけ、自分らしいスタイルを確立していく。
それが自分に対する投資だ。
自分に投資した人は、お金となって回収できる場合もある。
達成感を味わうこともある。
喜んでもらえることで満足感を得られることもある。
さまざまな形になって(無形のものもあるが)、自分に返ってくるのだ。
だから、「情けは人のためならず」も同じこと。

日本は筋肉はあるが脂肪もたくさん蓄えた。
まだ間に合う。
筋肉を動かして脂肪を消費するのだ。
今のままいったら、心筋梗塞になる。
それは突然やってくるのだ。
頭だけ動いていたのではダメ。
行動を起こすのだ。