July 9

「なんで丸刈りなんですか?」――高校野球は他競技の名将の目にどう映るのか

子供のころにグローブとバットを買ってもらい、休日といえば親父とキャッチボール。
これはわたくしの世代では当たり前の光景。
空き地ではローカルルールを作って、プラのバットや手打ちで日が暮れるまで遊ぶ毎日。
ところが、少年野球となるとちょっと様相が変わる。
みんな坊主頭で修行僧のような練習。
だいたい親がコーチになっていて、練習では怒声が飛び交っている。
運動が得意だったから少年野球にも誘われたりもしたのだけれど。
母親が病気がちだったので、幸か不幸かチームに入ることはなかった。
そのかわり、親の帯同が必要なくて新興勢力だったサッカー少年団には入ることとなる。

時代が変わったとはいえ、野球は今となってはちょっと遅れた競技になっていると思います。
道具や設備にお金がかかるので世界的な発展が遅い。
そして何よりも他の競技に比べて自由度が低いし、教える人たちの精神構造が変化していかない。
監督やコーチの裁量権が大きすぎて「俺の言うことを聞け」的な雰囲気。
日本では年功序列が相まって、監督ともなれば神である。
ここが一番の病巣。
アメリカでも似たようなことは散見されます。
しかし、ベースボールと野球は確かに違う。
「俺はこう思うんだが、君はどう思う?」
練習ではいろんなシチュエーションに応じてこういうやり取りが多いというか、納得ずくで物事を進めたがるといいますか。
一方的な考えを押し付けるようなことはあまりありません。
「いったいお前はどうしたいんだ」という自己主張を求めるし、考えをぶつ合うのを楽しんでたりする。
メジャーリーグでさえ面白いフォームでバットを構える選手がいたり、「何だこりゃ」というような投げ方をする選手が出てくる。
「お前がそうしたいならやってみてくれ。その代り結果を出せよ」となる。
日本人は本人がどうしたいかよりも、まず形から入りますのでみんな同じようなフォームに固まっていくじゃないですか。
変なヤツを受け入れる土壌があまりないんです。日本は。
ですので、海外とか行きますととても心地いい。

「言われたことを正確にやるのが良し」というのが日本の野球に根強く残っております。
仕事でも同じですよね。
これが日本が行き詰っている大きな要因の一つです。
そこから脱却するためにはどうしたらいいのか。
一人ひとり考え、自分の考えを行動に移す。
こういうことはとても時間がかかる。
失敗もたくさんするし、それを受け入れなくてはいけない。
面倒くさい。
みんな待てない。
我慢できない。
だからこそ我が社は取り組む。