二日にわたってSatisLohとTaylorhobsonのオペレーショントレーニングを受けた。
日本メーカーの研磨機や測定機は彼らほどの進化を遂げていない。
すごいなー。
レンズを作る装置でさえコンピュータでプログラミングして微細な加工をする。
職人仕事といわれていたものを機械がしてしまう。
人間のやっている複雑そうにみえる作業も、全て分解してプログラミングして機械にやらせる。
そういう時代なのだ。
以前、パソコンを使えないと・・・というようなことを書いた。
装置を扱うのもコンピュータ操作。
パソコンが使えなければ、付加価値を生み出すどころか操作だってできないじゃないか。
機械で今までの職人仕事を行わせ、そこから先は人間の手によって超職人技で製品を修正する。
求められるレベルが昔とは違うことを認識しないといけない。
ボタンひとつでモノが作れるのであれば、日本でやる必要はない。
機械でできない、さらに上の仕事の精度が要求されているのだ。
私の意見に賛同できない人いるが、ちょっと先のことを考えたほうがいい。
機械は人間のプログラミングした指示に従って忠実に動く。
感情が介在しないから、良品も不良品も安定するし、仕様通りの仕事をこなす。
一般的な経営者であれば、「機械の方がいいな・・・活用しよう」と考えるもの。
我社は超ローテクで行くことに決めた。
人間が機械以上の業務をこなす。
人件費の安い国の人よりも仕事をする。
そもそも機械や人件費に左右されない分野に行く。
そうすることにしたのだ。
でも、便利なツールは最大限に利用することが前提。
であれば・・・。
社員の仕事に対する目的・目標が会社のそれと一致している必要がある。
そこはもう譲れないのだ。
ドイツ人にいろいろと教わった。
今回は2日だったが、外国人との仕事は何故か楽しい。
精神的な余裕が感じられ、ジョークを交えた説明に心がなごむ。
いつか自社製品を自信を持ってお客さんに手渡したいと思った。