Sept. 11

中野信子著 シャーデンフロイデ を読了いたしました。

最近、中野先生の本を続けて読んでおります。
ヒトというものを理解する上で、自分の中でうまく言葉で表現できないことが多いのですが、「そういう表現の仕方があったか」と読んでいて面白いのです。

本書は現在起きているさまざまなネット上の問題や社会的制裁について、わたくしが普段から感じていることを上手に言語化されております。

アメリカの高校で実際に起きたサード・ウェーブ実験について書かれているのですが、「あれ?、これって・・・」と懐かしく思いだしたことがありました。
実は私自身が高校のアメリカ史の授業でこの「The Wave」を実際に観まして、ディスカッションもした覚えがあります。
観た後に「こんなこと起こるわけないじゃん・・」とみんなで言い合っていたんですけど、これは実話なんです。
吹き替えではないので、よく分からない方もいるかと思いますが観ることをお勧めします。

「なぜ、ドイツ人はナチを止めることができなかったのか」
「我々アメリカ人ならあんなことは絶対にしない」
軽蔑とも受け取れるそんな主張に対して、その場でうまく指導できなかったRon Jones先生が実際に試した実験です。
いまだにこの出来事は学校現場では有名みたいです。

「私はあんなことはしない」「オレがこんなことはするはずがない」
巷で起きている問題について、みんな自分自身ではそう思っている。
しかしながら、正義感や倫理観などというものは、時に危険で攻撃的で排他的になり得るものなのです。誰にでも同じことする可能性を秘めている。
人間というのはそういうもの。
矛盾した生き物です。

「正義」「倫理」といったことを客観的に考える必要があります。
SNSの発達で便利になったものの、ますます不安定な世の中になってきました。
皆さんもご一読してみてはいかがでしょうか。

体操協会はどうなるのでしょう。
上に立つ人の視点が欠如している意見が多くて疲れますね。
リーダーとなったら、時としてみんなの反対を押し切ってでも信念を貫かなくてはならないときがあります。
組織内で対立する意見が二分することだってあります。
そのときはリーダーが誰の指図も受けずに決断しなくてはなりません。
一方では善良。
もう一方では極悪。
組織が分裂するかもしれないリスクもありながら決めなくてはならない。
そういう経験をしていたら、決めつけるような批判なんてできませんけど。
事実関係がどうのこうのより、そのときの雰囲気や流れで決まっていってしまいますね。

「みんなが意見を言えるように・・・」
当然です。
みんなの意見を聞くのはいいことです。
だからといって、みんなの意見がそれぞれ全て反映されるわけがない。
必ず矛盾が生じますから。
「こんなリーダーだったらいい」
「リーダーはこうあるべきだ」
これはフォロワーの視点です。
「自分がリーダーだったらこうする」
こうやってリーダーとしての意見を持っていたって、しがらみや責任の重さに耐えられずにうまくいかないことのほうが多いと思いますけどね。